介護テクノロジーの事業化を支援し、高齢社会の課題解決に貢献する

介護ロボット経営実践会

  

プロフィール

介護テクノロジーの「事業化」を、現場と市場の両面から支援

2010年の神奈川県事業をきっかけに、介護ロボット・ICT分野に関わり、メーカー・介護施設・行政の間に入りながら、実証・導入・普及、市場形成などに携わってきました。

その経験を通じて強く感じてきたのが、「良い製品を開発し、実証で評価されても、それだけでは事業にならない」ということです。

2016年に「介護ロボット経営実践会」を立ち上げ、現在は、介護テクノロジー企業の市場参入から実証・導入、その先の事業化・販売拡大・市場開拓までを支援しています。

原点となったアメリカでの経験

この分野に関心を持つようになった原点は、高校3年生だった1986年の夏から留学したアメリカでの経験でした。

当時の日本では、「高齢者=支えられる存在」しかも「家族が支える」というイメージが強くありました。

しかし、アメリカでは、年齢を重ねても自分らしく暮らし、人生を楽しむ高齢者の姿が日常の中にありました。

例えば、80代の赤いシャツを着たオシャレなおばあさんが、大きなピンクのキャデラックを危なっかしそうに運転しながら、うっかり逆走してしまう――そんな“元気すぎる”姿さえも印象的でした。

また、リタイアメントコミュニティで昼間はゴルフやテニスを楽しみ、夜になると、夫婦や友人同士の高齢者がカジノでスロットマシンを回しながら、笑い合い、時間を忘れて楽しむ姿――。

「年齢に縛られず、自分らしく暮らす」

という価値観は、この頃から現在に至るまで、自分の活動の根底にあります。

介護ロボット分野へ

アメリカの大学卒業後は、オリンパス(東京都八王子市)に勤務。その後、再びアメリカへ渡り、MBA(経営学修士)を取得しました。

帰国後は、GE(ゼネラル・エレクトリック)などの外資系企業を経て、民間企業で事業責任者として、顧客ゼロ・売上ゼロから新規事業を立ち上げた経験もあります。

そうした経験を重ねる一方で、「年齢を重ねても前向きに生きられる社会」というテーマを、自分の中で常に意識してきました。

一方、日本では高齢化が急速に進み、介護現場では人手不足や負担増加など、さまざまな課題が顕在化し始めていました。

私は、

「高齢者がいきいきと暮らせる社会を支えるには、商品を届けるだけでなく、現場そのものを支える仕組みや、新しい技術の活用も必要になるのではないか」

と考えるようになっていました。

そんな中、2010年に神奈川県委託の介護ロボット普及推進事業に関わることになり、介護ロボット・ICT分野での活動が本格的に始まりました。

なぜ、現場視点を大切にしているのか?

介護テクノロジー市場では、優れた技術であっても、現場で使われ続けるとは限りません。

実際には、

  • 企業は現場を十分に理解できていない
  • 現場側も本音を言いづらい
  • 行政と企業で見ているものが違う
  • 実証では評価が高くても、なかなか購入してくれない
  • 購入しても、現場には定着しない

など、多くの“ズレ”が存在しています。

私は、神奈川の介護ロボット普及推進事業に関与した当初から、「機器を導入すること」ではなく、「どうすれば現場で使われ続けるのか」に強い関心を持ち、現場に通い続けました。

実証実験、試験導入、委員会運営、展示会企画・運営、メーカーと施設の仲介、さらには市場調査まで幅広く担当しました。

介護ロボット普及推進事業に関与していた初期の頃。当時は、「ロボットを与えるだけではダメで、活用方法の習得が重要だ」ということで、県事業の一環として講習会を毎月開催していました。

国や自治体事業で機器導入を進める中では、メーカーと介護施設の間に入り、実証調整や導入支援など、営業支援の役割も担っていました。

そのため、施設に紹介した機器で不具合や運用上の問題が発生した際には、現場から厳しいご意見やクレームを受けることも多く、開発企業側との間にはさまれながら、対応に追われる日々も経験しました。

しかし、こうした経験を重ねる中で、もう一つ分かってきたことがあります。

現場で評価されることと、事業として成功することは別だということです。

実証では高い評価を得ても受注につながらない。導入事例ができても次の施設へ横展開できない。補助金がある時には売れても、通常販売になると売れない――。

こうした企業の市場参入や事業化に関わる中で、介護テクノロジー事業には、現場理解に基づいた優れた製品をつくるだけでなく、誰に何を訴求するのか、どのように販売するのか、どう市場へ広げていくのかという、事業開発・マーケティングの視点が不可欠だと考えるようになりました。

実証のその先、「事業化」まで支援する

介護テクノロジーは、現場で使われるだけでは事業になりません。

現場で価値を認められ、その価値が次の顧客へ伝わり、継続的に導入されて初めて、事業として市場に根づいていきます。

私はこれまで、企業・行政・介護現場の間に入りながら、実証、導入、普及、市場形成に携わってきました。また、自ら新規事業をゼロから立ち上げた経験もあります。

こうした経験を活かし、現在は「現場を理解し、良い製品を開発する」だけではなく、その先にある「事業化」を実現することを重視しています。

市場参入の戦略策定から、実証・初期導入、販売モデルの構築、横展開、PR・メディア対応、協力者の育成まで。

必要に応じて企業のプロジェクトに入り込み、介護テクノロジーを「開発した製品」から「継続的に売れる事業」へつなげることが、私の役割だと考えています。

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・市場参入・事業戦略
・実証・導入支援
・販売・市場開拓
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プロフィール

2010年から介護テクノロジー分野に携わり、企業・行政・介護施設など、さまざまな立場の関係者と実証・導入・普及に関わってきました。現在は、その経験を活かし、企業の市場参入から事業化までを支援しています。

介護テクノロジー分野での活動実績

・講演
・自治体
・メディア
・実証支援
など