介護施設向け支援のご案内

~最適なオペレーションの構築でロボットやICTなどを最大限に活用する~

対象:介護施設、自治体、介護関連団体など

介護施設においては、より質の高いケアを提供するために、ロボットやICTなどの新しいテクノロジーを最大限に活用することが求められます。

介護ロボット経営実践会は、介護業務のプロセス改善やDX化など、多様な面で支援を行っており、施設の「現状」からより良いケアの提供につながる「あるべき姿」に向けて必要なオペレーションの構築を支援します。

1.施設が取り組むべき課題とは?

興味本位でいきなりロボットなどのツールを導入するべきではありません。「補助金が出るから」と飛びつくことは良策ではありません。

それでは「導入すること」「活用すること」が目的になってしまいます。同様に、機器の「操作方法の習得」や「補助金の獲得」が目的になってしまいかねません。

導入の時期を3カ月、半年、9カ月と遅らせても、まず先に取り組むべきことがあります。先に導入してしまった施設も遅くはありません。

先に取り組むべきことは何でしょうか?

それはテクノロジー(ツール)を最大限に活用するための「土台づくり」です(上図参照)。最適なオペレーションを構築する「仕組みづくり」とも言えます。このような仕組みづくりに取り組む活動の一環としてロボットやICTなどの新しいテクノロジー(ツール)を組織の中で上手に活用するのです。

また、PDCAを回しながら継続的に業務改善を行うことができる組織づくりを行うになることです。そうすれば今後、介護ロボットに限らず、新たに導入するテクノロジー(ツール)を最大限に活用することができます。

ツール(ロボットなど)の活用は、PDCAを回しながら継続的に業務改善を行っていく活動の一環として位置付けることです。

目標を設定し、そこへ到達するために、チーム(関係職員)をまとめ上げ、戦略的かつ計画的に適切なテクノロジー(ロボットやICTなど)を上手に活用しながら、施設の業務プロセス全体を最適化していく仕組みづくりを支援します。

ロボット導入・活用で介護経営の最強化

  • 業務プロセスの改善(介護業務の「見える化」による改善)
  • プロジェクトマネジメント
  • 課題の整理・優先付け・解決の手法
  • 掲げた目標に対して達成度を測定・管理していく手法
  • PDCA(カイゼン)サイクルの実践
  • その他

当会の支援サービスを初めてご利用される方には、施設向けの「単発相談」をご利用ください。オンラインで開催いたしますが、無料でご利用いただけます。

単発相談

Zoomを使って開催する個別の面談サービスです。無料でご利用いただけます。次のようにお考えの施設長様などにおすすめします。

  • 業務プロセス改善の進め方について相談したい!
  • 法人内の研修や勉強会の開催について相談したい!
  • せっかくの補助金を最大限に活用したい!

介護施設向け研修

当会では、介護事業者の課題解決を目的として、研修を開催しております。

研修では、施設が取り組むべき課題への解決方法について学んでいただきます。ワークショップを通じて、必要なスキルや知識も習得していただけます。

標準的な研修は、リアル形式で施設に出向いて約3.5時間程度の時間を要します。ワークショップを行うためリアル開催が理想ですが、コロナウイルスの影響等により、オンライン(Zoom)でも開催可能です。また、時間や形式に関するご要望がございましたら、気軽にお問い合わせください。 

研修の詳細については、以下のリンクをクリックしてWEB上からお問い合わせいただけます。ご興味をお持ちいただけましたら、お手数をおかけしますがぜひお問い合わせください。

最適なオペレーションを構築するためには、2~3年先を見据えた目標を掲げて、そこへ到達するために業務全体のプロセスを改善する計画を立案することです。『部分』ではなく『プロセス全体』を俯瞰した上で、プロセス全体を改善する計画が必要なのです。

重要なのは、日常的にPDCAサイクルを回しながら業務プロセス改善を推進することができる組織をつくることです。

そうすれば、ロボットやICTの活用によって、介護業務の効率性や品質が向上し、より効果的なサービス提供が可能となります。具体的には、作業時間の削減、作業負担の軽減、作業精度の向上、作業中の事故やミスの防止などが期待できます。

また、ロボットやICTなどについては、単に「介護業務のお助けツール」として使うだけでは勿体ないではありませんか? 

せっかくなら「業務プロセスの改善」「労働環境の改善」「PR」「人材育成」など複数の視点から目標を掲げて、経営力強化の機会として導入・活用を捉えることが理想です。

経営視点から最大限に活かすことを目的に取り組んだ方が良いのです。

そのためには、まず導入・活用に際し「何を目指すのか?」といった目的や目標を明確にすることが重要です。それをより広い視点から行うのです。

さもないと、先に述べた通り、「導入すること」や「補助金の獲得」が目的になってしまいがちです。

ゴールがハッキリしないまま、「県から補助金が出るから購入した!」「県から(予算執行のために)導入して欲しいと頼まれたので導入した!」「買ったから使わなきゃ損だ!」などという発想になり、結果として試行錯誤を繰り返すことにつながります。

今後、介護現場においてAIIoTなどの新しいテクノロジーが浸透することは、時代の流れに避けられないものとなっています。

しかし、ロボットやICTなどの新しいテクノロジーを組織内で最大限に活用するためには、最適なオペレーションを構築する仕組み(つまり、土台づくり)が不可欠です。 

もし土台が脆弱な状態であれば、職員がロボットの操作方法などの技術やスキルを習得しても、組織全体での効果的な活用や継続性の確保は望めません。 

さらに、土台が脆弱なままであれば、ロボットやICTの活用に限らず、新しいイニシアチブや決定事項が組織全体に浸透することもできません。 

つまり、新しい決まりごとやツールを活かすためには、最適なオペレーションを構築する仕組み(つまり、土台づくり)を強化することが不可欠です。このような環境が整えられれば、職員はオペレーションが構築され、新しい技術やスキルを活用することができるため、より積極的に取り組めるようになるでしょう。

介護現場におけるロボットやICTなどのツールは、職員の負担軽減や作業の効率化に大きく貢献していますが、介護の本質は人と人とのコミュニケーションや関わり合いにあるため、ツールの活用においても「人の関わり」は欠かせません。

特に、介護の現場では常に「判断」と「動作(業務)」を繰り返しており、その判断には職員の経験や感性が求められます。したがって、ツールを活用する際にも、職員がどのようにツールを使い、利用者とのコミュニケーションをとるかといった「人の関わり」が、ツールの活用に大きな影響を与えるのです。

私、関口はアメリカの大学でオペレーション・マネジメントを学びました。帰国後、社会人としての最初の仕事は品質保証部門で品質マネジメントシステムの構築を支援することでした。

その後、コールセンターの改革、新物流システムの構築など、いくつもの業務プロセス改善プロジェクトを担当しました。

また、PDCAサイクルの回し方、プロジェクトマネジメントなどについても、座学と実践を通じて学びました。

介護ロボットの仕事は2010年にスタート。これまで神奈川県、埼玉県、宮城県などで、介護ロボット関連事業の支援を行いました。また、全国各地の自治体、団体、介護サービス事業者などから依頼があり、介護施設の職員向けにセミナーや研修を開催しました。

  • 自治体:新潟県、長野県、石川県、和歌山県、川崎市、出雲市、他
  • 団体:津軽地区老人福祉協会、埼玉県老人福祉施設協議会,一般社団法人全国個室ユニット型施設推進協議会、他
  • 介護サービス事業者:公開していません

小難しいアカデミックな理論や手法を押し付けることはありません。また、大手コンサルティング会社やシンクタンクが得意としている、見た目の立派な資料作りにも力を入れません。

現場の職員たちの経験や知恵を上手に引き出し、一緒に考え、職員たちと共に問題解決に取り組みます。現場とともに実践的な改善策を検討し、持続可能な改善を目指します。

【No.45】補助金が、自主性や積極的な改革の意識をダメにする?
【No.44】介護ロボの普及:国や自治体の補助金政策は何が問題なのか?
【No.43】コロナ禍で介護ロボットの普及は阻まれるのか?
【No.42】分厚いレポートと保険給付外の市場の可能性
【No.41】販売事業者は、どのようにセミナーを開催するべきか?
【No.40】製造業のサービス化が進んでいく中、介護ロボットは?
【No.39】縦割りの弊害とカニバリゼーション
【No.38】介護ロボットのセミナーやアンケートの活かし方
【No.37】介護ロボットの普及は「見える化」が解決してくれる
【No.36】介護ロボットの普及・市場開拓のブレイクスルー
【No.35】介護ロボットの買い手の効用を妨げているものは?
【No.34】平成31年度の補助金は早期争奪戦か?
【No.33】介護ロボットはキャズムを越えられるか?
【No.32】産業用と異なるからこそ必要なこと
【No.31】介護ロボット販売で先にやるべきこと
【No.30】成功への第一歩はメニューに載ること?
【No.29】 過去のターニングポイントと面白い取り組み
【No.28】 平成30年度の介護ロボット予算で気付いたことは…
【No.27】ロボット活用に向けた施策で最も重要なことは…
【No.26】市場開拓にレバレッジが効く「1対N」のアプローチ
【No.25】介護ロボット市場の開拓にも必要なユーザー教育
【No,24】誰が介護ロボット市場を制するか?
【No.23】介護ロボット代理店の苦労
【No.22】ロボットビジネスのセグメント化
【No.21】「ニーズの違い(バラツキ)」とイベント企画
【No.20】施設が補助金に飛びつく前にやるべきこと
【No.19】施設にとってロボットの導入で最も重要なことは?
【No.18】ロボットをロボットとして見ているだけでは?
【No.17】ロボット市場への参入は凶と出るか吉と出るか?
【No.16】ロボットセミナーの開催で判明した顧客のニーズ
【No.15】潜在顧客から見た見守りロボット
【No.14】介護ロボットは6年前より増えたが、その一方【No.13】見守りロボットは是か非か?
【No.12】介護ロボットを活用する直接的なメリット
【No.11】ロボットに頼らない活用方法は?
【No.10】施設の介護ロボット選定の実態は?
【No.9】介護ロボット市場の開拓には?
【No.8】補助金政策による光と影
【No.7】補助金のメリットとデメリットは?
【No.6】自治体支援策の特徴は?
【No.5】ハードだけではなく、ソフト面も必要では?
【No.4】介護現場にロボットを導入するための要件は?
【No.3】なぜ、「普及はまだまだ!」なの
【No.2】介護ロボットの認知度は飛躍的に高まったが
【No.1】介護ロボットの普及を電子カルテと比べると