幸齢社会をひらく──AIとエイジテックの力で

いきいき長寿社会推進者セキグチ

    Active Aging Evangelist(アクティブ・エイジング・エバンジェリスト)

201928日(金)、宮城県主催の「平成30年度 ロボット等介護機器導入セミナー(第2回)」の講師として、約40名の参加者を前に3時間のセミナーを行いました。

今回のセミナーは、宮城県の「ロボット等介護機器導入支援事業」の交付決定施設および介護ロボット導入支援事業の交付決定事業所の職員を対象に行われました。

最初に「導入活用の振り返りとPDCAと題して講演しました。その後、講義の内容を踏まえ、導入活用に関する反省点や課題をグループ毎に整理する作業を行ってもらいました。

また課題や反省点をQC7つ道具の1つである特性要因図を使って1枚の模造紙にまとめ、各グループの代表者に発表してもらいました。

問題解決についてはさまざまな手法がありますが、私の経験上、限られた時間で初心者を対象に一定の作業で成果を出してもらうには、特性要因図がイチバンだと思っています。

最後に、まとめた課題から「次なるアクション」を3つに絞って検討し、施設毎に発表してもらいました。

最近、介護ロボット関連のセミナーは各地で増えてきました。多くは報告会形式です。参加者は受身になって聴くだけです。時間が限られているのであればそれでも仕方ないかと思います。

しかし全体の開催時間が長いにも関わらず2030分毎に登壇者が目まぐるしく入れ替わるスタイルだと、聴講側(参加者)には次から次と異なる人から異なる情報が入ってきます。

このような矢継ぎ早式では、断片的な情報しか頭に残らず、次なるアクションにつなげることは難しいはず。発表(宣伝)側にお披露目の機会を与えるプロモーション、あるいはマッチング目的のイベントであれば、それでも良いのですが…。

最もマズイと思うのが、「あれも、これも!」と開発者向けとユーザー(施設)向けの話が入り乱れ、ニーズがまるで異なるグループを一緒くたにしてしまい、ターゲットが曖昧なまま企画されてしまうケースです。

イベント開催自体が目的になってしまうのです。私も過去にこのミスをおかしました。

そのようなイベントが少なくない中、今回の宮城県の取り組みは、非常に上手な企画であったと痛感しました。

参加された介護職員には、自身のロボット導入活用についてじっくり振り返ると同時に、次なるアクションを検討する良い機会になったはずです。

ご参加くださいました介護施設の皆さま、それに当セミナーの企画・運営を担当された宮城県職員の皆さま、ありがとうございました。

セキグチについて

「いきいき長寿社会推進者セキグチ」の関口です。

テクノロジーを通じて、高齢者がより豊かに社会とつながる未来を目指し、介護ロボット分野から一歩広げた活動に取り組んでいます。私の経歴やこれまでの取り組みについては、プロフィールページで詳しく紹介しています。

また、活動の背景や大切にしている考え方は、ビジョン・メッセージページにまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

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